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日本外傷学会総会・学術集会

第30回日本外傷学会総会・学術集会(第3 次会告)

第30回日本外傷学会総会・学術集会
会 長 大友 康裕
東京医科歯科大学大学院救急災害医学分野

外傷学30年 さらなる飛躍に向けて

 日本外傷学会はこの30年間,臓器損傷分類の開発・定着化,JATEC コースの開発・普及,日本外傷データバンク(JTDB)の整備などを通して,わが国の外傷診療の向上に大きく寄与して参りました.その成果は,わが国の交通事故死の激減やJTDB の科学的データ解析による治療成績改善など,さまざまな形で示されております.さらにこれから30年,わが国の外傷学・外傷診療のさらなる革新的な進化を目指して,今回の学術集会の主題を「外傷学30年 さらなる飛躍に向けて」といたしました.

 本学会は,日本医科大学救急医学教室と済生会神奈川県病院外科との外傷診療カンファランス(外傷症例検討会)を前身としております.学会設立から今日に至るまでの30年の歴史を振り返る特別展示を企画いたします.

 最近の外傷学で注目を集めているトッピックに「外傷後急性凝固障害」があります.これを「DICが基礎病態である」とする日本の研究者の主張と,「DIC ではない別の病態である」とする欧米の研究者の間で,学術雑誌上での論争が続いております.本学術集会では,日本の研究者の代表である北海道大学の丸藤教授と欧米の研究者の代表であるQueen Mary University of LondonのBrohi 教授の直接対決を企画いたしました.是非,ご期待ください.

 学会メインテーマに沿う形で,シンポジウムのテーマを「わが国のPreventable trauma deathは減少できたのか? ―これまでの取り組みと今後の望むべき姿」といたしました.またパネルディスカッションで「わが国における外傷センターとは?」も企画しております.その他外傷領域に関する多くの演題を募集いたします.ホームページ(http://procomu.jp/jast2016/)より多数の演題登録をお待ちしています.


会 期:
2016年(平成28年) 5 月30日(月)・31日(火)
会 場:
ソラシティ カンファレンスセンター
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番
TEL:03-6206-4855
URL:http://solacity.jp/cc/
演題募集期間:
2015年12月1 日(火)~2016年1 月25日(月)
演題登録URL:
http://procomu.jp/jast2016/
事務局:
第30回日本外傷学会総会・学術集会事務局
〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45東京医科歯科大学内
TEL:03-5803-5102 FAX:03-5803-0137
事 務 局 長:加地 正人
準 備 委 員 長:相星 淳一
副準備委員長:村田 希吉

<プログラム>

◆ 会長講演
◆ 招待講演
  • 1)Prof. Raul Coimbra (University of California, San Diego)
  • 2)Prof. Karim Brohi (Queen Mary University of London)
  • 3)Prof. Kenneth Boffard (Witz University, Johannesburg)
  • 4)Prof. Mark Bowyer (Uniformed Services University)
  • 5)室伏広治教授(東京医科歯科大学)(調整中)
◆ 特別講演
  1. 非骨傷性頚髄損傷-原因と治療法
    座長 井口 浩一(埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター)
    • a)頚椎後縦靭帯骨化症による頚髄損傷
       吉井 俊貴(東京医科歯科大学医学部附属病院整形外科)
    • b)非骨傷性頚髄損傷に対する早期手術と待機手術のランダム化比較試験(OSCIS 試験)
       の現状
       筑田 博隆(東京大学医学部附属病院整形外科)
  2. 大量出血症例に対する血液製剤の適正使用ガイドライン
     松下  正(名古屋大学医学部附属病院輸血部)
  3. わが国の外傷死因究明の現状
     岩瀬博太郎(千葉大学大学院医学研究科法医学)
◆シンポジウム(公募,一部指定)
わが国のPreventable Trauma Death は減少できたのか?
-これまでの取り組みと今後の望むべき姿
 座長 益子 邦洋(南多摩病院)
    横田順一朗(堺市立総合医療センター)
 わが国でのPreventable Trauma Death(PTD)への取り組みは,1990年終盤から2000年に遡ります.この間,JPTEC・JATEC,ドクターヘリ,JTDB などによるPTD 減少のための進歩がみられております.シンポジウムでは,現在までに達成できている点,まだ達成できていない点を科学的データで示し,論じていただきたいと思います.
◆ パネルディスカッション(公募,一部指定)
  1. わが国における外傷センターとは?

    座長 松本  尚(日本医科大学千葉北総病院救命救急センター)
       松下  隆(福島県立医科大学外傷学講座)
     米国のTrauma Center は,重症外傷の集約化・外傷診療の質の維持向上を目的として,約40年前より整備されてきました.一方,わが国では,外傷センターの法的な整備が進まない中,各地域で外傷に特化した診療体制の整備が進んでいます.各地での取り組みと展望をお示しください.

  2. 外傷性凝固障害 最新の知見

    座長 久志本成樹(東北大学医学部附属病院高度救命救急センター)
       小倉 裕司(大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター)
     外傷後の凝固障害は,従来,凝固因子の消費・喪失,輸液による希釈および機能障害すなわちアシドーシスと低体温によって引き起こされると考えられていましたが,最近の研究により凝固障害の病態生理は,より複雑であることがわかってきました.外傷性血液凝固障害に関する最近の知見を論じていただきたい.本パネルディスカッションは,DIC のCross Fire Session に引き続いて開催します.

◆ Cross Fire Session(指定)
  1. Is it DIC?
    丸藤  哲(北海道大学医学部附属病院先進急性期医療センター)
    Karim Brohi(Queen Mary University of London)
  2. Non Responder にCT は有益か有害か?
    木下 喬弘(大阪府立急性期総合医療センター)
    白石  淳(東京医科歯科大学医学部附属病院救命救急センター)
  3. CT で腸管損傷は診断可能か?
    松本 純一(聖マリアンナ医科大学病院救急医学)
    井上 潤一(山梨県立中央病院救命救急センター)
  4. 頭部外傷に対する穿頭vs. 大開頭
    高山 泰広(花と森の東京病院脳神経外科)
    萩原  靖(りんくう総合医療センター脳神経外科)
◆ Case Conference(指定)
チャレンジングなケースについて討論します.
 座長 大友 康裕(東京医科歯科大学大学院医学研究科救急災害医学分野)
    松島 一英( Division of Acute Care Surgery, University of Southern California,
          LAC+USC Medical Center, USA)
◆ Joint Session
  1. 東京オリンピック・パラリンピック特別企画
    (オリンピック組織委員会・日本集団災害医学会)
  2. JAST/JSACS/KSACS Joint Conference

    座長 溝端 康光(大阪市立大学医学部附属病院救命救急センター)
       Jung Chul Kim(President of KSACS)
    演者 金  史英(日本医科大学医学部付属病院高度救命救急センター)
       臼井 章浩(堺市立総合医療センター救命救急センター)
       船曵 智弘(済生会横浜市東部病院救命救急センター)
       Jae Gil Lee(KSACS)
       Nam Ryeol Kim(KSACS)
       Hang joo Cho(KSACS)

  3. 日本脳神経外傷学会Joint Session
    「外傷医と脳外科医の効率的連携を考える:Beyond the standard」
◆ 委員会企画
  1. 見えてきたJETEC コースの全貌 (外傷研修コース開発委員会)
  2. CT 画像を用いた新臓器損傷分類 (臓器損傷分類委員会)
  3. JTDB を用いた外傷疫学研究の成果と課題(トラウマレジストリー検討委員会)
◆ 優秀演題セッション
一般演題に応募いただいた中から優れた演題を選択し,じっくりと討論いただきます.
◆ 動画セッション
◆ 一般演題(口演,ポスター)
  1. 病院前外傷診療
  2. 外傷初期診療
  3. 頭部外傷
  4. 顔面外傷
  5. 脊椎・脊髄外傷
  6. 頚部外傷
  7. 胸部外傷
  8. 腹部外傷
  9. 骨盤外傷
  10. 四肢外傷
  11. 多発外傷
  12. 小児外傷
  13. 妊婦外傷
  14. 高齢者外傷
  15. リハビリテーション
  16. Damage Control Surgery
  1. 手術手技
  2. 画像診断
  3. IVR・NOM
  4. 輸液・輸血療法
  5. 集中治療
  6. 感染
  7. 臓器不全
  8. 基礎研究・病態生理
  9. 外傷診療体制
  10. 外傷教育
  11. チーム医療・他職種連携
  12. 臓器損傷分類と重症度評価
  13. 外傷登録・統計・疫学
  14. 災害・多数外傷患者対応
  15. その他
◆ 日本外傷学会創立30周年記念企画 パネル展示
◆ 評議員セミナー
“Why We Need a World Coalition for Trauma Care”
Raul Coimbra(University of California, San Diego, USA)
“Trauma system in UK”
Karim Brohi(Queen Mary University of London)
◆ ハンズオンセミナー(予定)
  • 1)外傷疫学ワークショップ
  • 2)エコーガイド下カテーテル留置
◆ カリスマ博学外傷医決定戦
◆ プレコングレス 外傷外科トレーニングコース
  • 1)DSTC (Definitive Surgical Trauma Care)コース

    6 月1 ~ 3 日 会場 帝京大学

  • 2)ASSET (Advanced Surgical Skills for Exposure in Trauma)コース
       インストラクターコース,プロバイダーコース

    5 月27~28日 会場 千葉大学

  • 3)外傷外科手術指南塾

    5 月29日 会場 東京医科歯科大学



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