D.小腸損傷分類 (図は別に掲載)
I型 非全層性損傷 Non‐transmural injury
Ia.漿膜・漿膜筋層損傷 Serosal or seromuscular tear
Ib.壁内血腫 Intramural hematoma
II型 全層性損傷 Transmural injury
IIa.穿孔 Perforation
IIb.破裂 Rupture
IIc.離断 Transection
III型 血行障害 Devascularization
IIIa.全層性損傷を伴わないもの Without transmural injury
IIIb.全層性損傷を伴うもの With transmural injury
部位分額:
小腸を2分し口側をO,肛門側をAで記す.
Appendix:
血行障害とは腸管の虚血または壊死をさし,血行障害の範囲を付記する.
V1:血行障害の範囲が100cm未満
V2:血行障害の範囲が100cm以上
解説と記載方法:
1.穿孔(IIa)とは孔の長径がその部分の腸管の周径の3分の1未満のもの,破裂(IIb)とは孔の長径がその部の腸管の周径の3分の1以上であるが腸管壁の連続性が保たれているもの,離断(IIc)とはその腸管の連続性が完全に断たれているものをいう.
2.III型とは血行障害により腸管に虚血または壊死をきたしたものをいう.
3.記載は,型(部位,Appendix)の順に記す.鋭的損傷の場合は型分類の前に刺創S,射創GSを付記する.
4.複数の損傷が存在する場合には高度の損傷から(+)にて順次記載し,同等の場合は( , )にて併記し,同一の記載となる損傷が複数に認められる場合は(×)を用いて記載する.
例:IIIa(A,V1)+IIb(0)
IIa(A),IIa(0)
SIIb(0)×2
引用のお知らせ
本分類を引用する場合は、原典を
日本外傷学会消化管損傷分類委員会:日本外傷学会消化管損傷分類. 日外傷会誌 1999;13:172-176.
として下さい.