有限責任中間法人 日本外傷学会 の発足について
代表理事 中谷壽男
このたび、2007年10月10日をもって有限責任中間法人日本外傷学会が発足いたしましたので、会員諸氏にご報告と御挨拶を申し上げます。
本学会は発足して21年を経過しましたが、この間、外傷学の発展や外傷診療の進歩の礎となるべく、外傷診療に従事する者にとっての共通言語としての日本外傷学会臓器損傷分類の制定や、治療の標準化を目指してのJATECコースの開発、診療や研究の基礎となるべき外傷データバンクの開設などが、諸先輩方の指導の下になされ、我が国の外傷学を牽引する役割を果たして参りました。これらは日本救急医学会や日本外傷診療研究機構と連携してさらなる広がりをみているところであります。裾野の広がりとともに、外傷に専門的に携わる医師の間から、そのidentityの証しとして、専門医制度設立を望む声が高まり、本学会としても、将来計画委員会を中心として専門医制度を設立すべく準備を進めて参りましたが、この度、その作業を本格化させるべく新理事会において専門医認定委員会を発足させました。日本専門医認定制機構に加盟し、本学会の専門医制度を厚生労働大臣に届け出て公式に認知されるためには、厚生労働省告示に示される9項目の要件を満たさなければなりませんが、その中で、本学会に取って満たしていなかったのが、学術団体としての法人格を有する事という条件でした。これまで任意団体として活動してきた本学会が、法人格を有することが必要条件であります。そこで、本学会理事会では有限責任中間法人としての法人格取得を目指すことが妥当と判断し、会則委員会を中心として定款の策定作業を進め、先の評議員会で定款案に対して承認を頂きました。5月からの新理事会に於いて、引き続き、司法書士の助言を得つつ、事務局と理事会が定款の登記、基金の設立などの作業を行い、10月10日に登記申請が承認され、ここに有限責任中間法人日本外傷学会が設立でき、同日、発足いたしました。
これを機に、外傷診療専門医制度の設立作業が進むことになります。専門医制度の設立により、日夜、外傷診療に携わる会員のmotivationを高め、本学会のさらなる発展とともに、定款に謳ったように「外傷学ならびに関連分野の進歩、発展に貢献するとともに、日本国民の生命と健康の保全に寄与する」ことが出来るものと期待できます。
これまでの任意団体日本外傷学会の業務、業績はすべて有限責任中間法人日本外傷学会に引き継がれますが、中間法人法の規定するところにより、役員任期や制度の運用上、若干の改訂がなされますが、これらにつきましては承認されました定款をご覧下さい。なお、中間法人法の法律の改定により、中間法人制度は2008年には消滅し、中間法人は更に一般社団法人に移行します。本学会としては、実績を上げた後、更に公益性の認定による公益社団法人を目指すべきものと考えます。
この度の法人化により、本学会は新たな転機を迎えることになりました。今後の本学会のさらなる発展のためには、会員、評議員、役員のご尽力が求められるところであります。何とぞ、会員の皆様には本学会の発展のためにますますのご協力をお願い申しあげる次第です。